うふふふ
とっても今楽しいわ


ようやく皆あたしのことを好きになったんだもの
これが喜ばずにいれる?


五年生も六年生もみーんなあたしの虜
下級生だっておねえさん、って寄って来てくれる



だけど…伊作と留三郎、それから喜八郎と三年生だけは寄って来てくれない


きっと伊作と留三郎は最初わたしに冷たくしたから合わせる顔が無いって思ってるんだわ
もう!そんなの気にしなくてもいいのに




喜八郎は穴を掘ってる時に声をかけたら大体成功するのに…
夢小説では穴を褒めたら大概気を許してくれる



けど最近は穴を掘ってるところをみかけない
学園の外で掘ってるのかなあ




三年生に至っては誰も寄って来てくれない


時々見かけるけど声をかける間もなく行ってしまう



…まあいいわ
だって五年と六年を味方につけていれば怖いもの無しだものね



それにわたしには三郎が傍にいてくれるんだもの!










せんぱーい!!!」







また、だわ


聞きたくない名前







どうしてあの人がここにいるの?
アニメにも漫画にもいないってことは、あの人もわたしと同じようにやってきたトリップ主かもしれない

皆が彼のこと知ってるってことは、転生主かもしれないし…





ほら
三年生が彼の周りに集まっている




わたしよりその人の方が良いって言うの?!







孫兵のあんな笑顔見たこと無い
わたしが委員会手伝うって言ったら冷めた目で見たもの

作兵衛があんなに安心して懐いてるなんて知らない
わたしにはあんなに素っ気なかったのに

三之介があんな風にベタベタしてるなんて
わたしが話しかけても全然聞いてなかったのに









ああ…面白くない








「みぃーつけた」
「綾部先輩!先輩盗らないでください」
「盗ったのは伊賀崎達でしょー。僕だって先輩探してたんだからー」









喜八郎!?

なんで?!



なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!????










どうしてわたしよりその男の方がいいの!???






アイツカライルカラ……







そうよ、あいつがいるからいけないのよ




あいつさえいなくなれば







わたしがこの世界で一番愛されるんだわ